2023/04/14 21:49


 バノークコーヒーのコーヒー豆はタイのチェンマイから輸入しています。今回は50kgの豆を空輸で送ってもらいました。成田空港のJAL倉庫に行き、生豆を引き取るために通関手続きをします。これがなかなか大変な手続き。

 まず、JAL倉庫のカウンターで受付して書類を受け取ります(事前にエアウェイビルやインボイスは輸入元業者からメールで受け取っておきます)。そのまま植物防疫の申請に敷地内にある別ビルの事務所に行って、申請書類を作成します。申込みが終わると、検査室の番号を教えてくれます。

 JAL倉庫の事務所に行き、荷物を番号の検査室まで運んでもらうように依頼します。ここでしばしJALの担当者が来るのを待ちます。担当の方と一緒に検査室に向かいます。検査室前にはすでに荷物が運ばれています。荷物を検査室に運び、各箱から2袋、計6袋(6kg)を取り出して、虫などがいないかの検査をします。検査終了後に、袋に封をして再び箱詰めします。それをまた倉庫に戻してもらうよう、同行の担当者に依頼します。検査済みの書類が植物防疫の事務所で発行されます。

 次に厚生労働省食品監視課の事務所に行き、食品等輸入届を2部提出します。この手続には時間がかかるので、終わったら携帯電話に知らせてくれるシステムになっています。だいたい1時間くらいすると、手続完了の電話がかかってきます。記載に不備がある場合にも連絡があります。判子が押された届けを1部だけ受け取ります。

 最後に税関の手続きです。税関は同じビル内にあります。受付を済ませてから、PCを使って自分で申告書を作成します。この入力方法は税関の方がとても丁寧に教えてくれます。食品等輸入届の返された1部はここで提出します。タイからのコーヒの生豆は関税がかかりません。消費税だけの支払いになります。同じフロアで消費税を支払い、JALの事務所に戻ります。

 JALの事務所で税関の手続きが終わったことを告げて、荷物の引き取りを依頼します。ここで、JALに倉庫保管代や植物防疫までの移送代などを支払います。荷物は倉庫内にある別事務所まで取りに行きます。事務所で出荷の書類を渡し、ようやく荷物が手元に。

 コーヒー豆の海を渡った長旅はここで終わり。それからパーチメントを取り、きれいなグリーンビーンズにし、焙煎したコーヒー豆を皆様の元にお届けしています。